沖縄の労働環境と最新情報
沖縄の労働環境と最新情報
作成日:2017/11/21
沖縄県の新規学卒者離職状況



上江田晋作

沖縄労働局では平成26年3月に卒業した新規学卒就職者の就職後3年以内の離職状況について取りまとめ、公表しています。概要は以下の通りです。

新規高卒就職者の離職率

  沖縄 全国
3年以内の離職率 57.2% 40.8%
1年目離職率 31.7% 19.5%
2年目離職率 14.5% 12.0%
3年目離職率 10.5% 9.3%

新規大卒就職者の離職率

  沖縄 全国
3年以内の離職率 43.7% 32.2%
1年目離職率 20.5% 12.3%
2年目離職率 13.4% 10.6%
3年目離職率 9.5% 9.4%

全国と比較すると高卒・大卒ともに3年以内の離職率は15ポイント以上開いていますが、1年目の離職率が非常に高く、特に高卒では20ポイント以上差が開いています。その後離職率が低くなり、3年目になると全国平均の数値に近づいています。

新規高卒就職者の離職率

新規大卒就職者の離職率

慶應大学の高橋俊介氏は、就業後3年以内に離職してしまうと、その後も離職を繰り返し、3年以内にその仕事に対して達成感や「やりがい」が感じられれば、離職率が低くなることを指摘しています。そのために「自分がまだ成長できる」「この会社で成長したい」と思わせることが重要だと述べています。

沖縄県はサービス業の比率が高く、その多くは中小零細企業であり、労働条件等は必ずしも高くありません。こういった環境の中では単に定着率、働きやすい職場を目指すということではなく、働きがいのある職場、成長できる職場であることが必要です。
人が育つと離職率の低下にもつながります。それは、働きがいや成長実感とその相関が高いからです。また、優秀な人材の採用がしやすくなります。

沖縄の人材が育ち、離職率が低くなれば、県の経済発展や労働環境の改善にもつながるのではないでしょうか。

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資料は沖縄労働局『新規学卒就職者の離職状況(平成26年3月卒業者)』より。
※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。