年次有給休暇の手続き(就業規則の読み方・活かし方 第11回)
年次有給休暇の手続き(就業規則の読み方・活かし方 第11回)

年次有給休暇の手続き

社会保険労務士 江尻育弘
2018年2月1日

年次有給休暇をどのように管理していますか?

年次有給休暇は労働者の権利であるため、時季変更権が認められない限り、年次有給休暇の取得を否定することはできません。

しかし、例えば「2週間以上の長期休暇の場合は1週間以上前に申請すること」と規定することは、どのような意味があるのでしょうか?

それは、ある程度長期の休暇を取る場合、会社としては「正常な事業の運営」を事前に調整していかないといけませんし、休暇の前日、前々日に突然申請した場合、「正常な事業の運営」を妨げる可能性があります。
つまり、あらかじめ、事実上計画的に消化をしていくルールを度外視した長期申請をされると、会社としては時期変更権をもって拒否をするかどうかという検討が必要になります。

ただし、「時期変更権」というのは、残業命令権や人事異動権のように使用者にとって強い権利ではありません。また、年次有給休暇の取得や変更をめぐって法律的に対立することはあまり望ましいことではありません。したがって、実務的にはできるだけ消化出来るようルールをつくっておくことが必要かと思います。

※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。

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