1on1ミーティング 第1回 1on1ミーティングとは
部下指導や育成、何よりも社員と組織のエンゲイジメントを高めるために1on1ミーティング(個別面談)の有効性が にわかにブームになっています。
1on1ミーティングは効果があるのか?
具体的にはどんな手順で行うのか?
県内外で人材育成、人事評価制度、チームマネジメントなど人事全般のコンサルタントとして活躍する、幸喜穂乃先生に、全3回のシリーズを通して1on1ミーティングの目的や効果、具体的な手順やポイントをお伝えいただきます。
1.1on1ミーティング(個別面談)とは
yahooが導入したことで注目を集めた 「1on1ミーティング」。 一言でいうと 「定期的に上司と部下が個別に対話をすること」です。その効果はシリコンバレーでは実証済み。ある意味、常識の手法ともいえます。
とはいえ、日本では 上司と部下の個別面談と聞くと評価や管理のために行われる人事面談か、何かあった(問題や内示・異動)時に呼び出され ネガティブで一方的な雰囲気を イメージされる方も多いかもしれません。
私自身は、人財育成や人事に携わる中で様々な仕組みにプラスして抜群に効果があるのが1on1と実感していただけに、改めてその目的や効果をお伝えします。
2.1on1ミーティング(個別面談)の目的は?
1on1の目的は、部下が仕事を通じてうまくいったことや失敗したこと、現状の悩みに寄り添い、部下の能力を引き出し、さらなる成長につなげるための時間です。
日々の仕事をやりっぱなしにせず定期的に振り返ることで、PDCAのサイクルをまわすことになり、社員の育成・成長の速度が加速します。
いわゆる「部下のための時間」であり、上司が一方的にアドバイスをする場でもなく、ましてや落ち込ませる時間であってはいけません。
上司は、むしろ聴き役を重視し、部下が内省するためのサポートを行います。
3.1on1ミーティング(個別面談)の効果は?
1on1ミーティングの効果として共通するのは3つです。
(1)上司と部下の信頼関係が築ける
(2)部下の成長を促進する
(3)適材適所の配置や定着を促す
定期的に上司と部下が業務とは違う場所で、情報収集や共有の時間を持ち、お互いを深く知り合い理解できるので、信頼関係が築けます。
信頼関係に基づく、上司からのフィードバックやアドバイスは部下のまだ発揮されていない能力や、やる気が引き出され成長が加速します。
部下のモチベーションや目標が深く理解できるのでより発揮できる環境(部署)への配置転換や キャリアップへの支援につながり定着を促します。
人材不足、離職や転職があたり前の時代で1on1ミーティングを取り入れることで、コミュニケーションが改善されるだけでなく、不安や不信感、トラブル等が軽減され生産性もあがります。
次回第2回目は、1on1ミーティングを実施する上でのポイントをお伝えいたします。
第2回 1on1ミーティングで大事な3つのポイントを読む ›
県内外で人材育成、人事評価制度、チームマネジメントなど人事全般のコンサルタントとして活躍する、幸喜穂乃先生に、全3回のシリーズを通して1on1ミーティングの目的や効果、具体的な手順やポイントをお伝えいただきます。