健康経営(第2回)
社会保険労務士 江尻事務所(健康経営アドバイザー 江尻育弘(東京商工会議所・認定番号 19000112))は沖縄県内でより多くの企業に「健康」について知ってもらい、取り組んでもらうことができれば、県内の労働環境の改善につながると考えております。(「健康経営について」を読む ›)
従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、健康に関して投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されています。
沖縄にやってくるプロのスポーツ選手のコンディションを管理されている株式会社ヘルスケアグループファルコン 代表取締役の磯谷貴之様に、ご専門である身体の健康についてコラムを寄せていただいております。3回シリーズの第2回は「30代から太りやすいのはなぜか」です。
第2回「30代から太りやすいのはなぜ?」
「加齢と共に体重が増えてきた」
という方は非常に多いですが、これには以下の理由が挙げられます。
筋肉の量は20~30代がピークと言われ、その後毎年0.4%〜1%減ると言われます。 最大で1%減ると考えると、10年歳を取れば10%ずつ筋肉量が減ることになります。
筋肉量が減れば「基礎代謝」も落ち、脂肪がつきやすくなるので、当然太りやすくなります。「基礎代謝」とは、一日中寝ていても消費される、生命維持のためのエネルギー消費のことです。
この基礎代謝が一日のカロリー消費の半数以上を占める働きをしてくれます。
逆を言えば、筋肉量が増えれば基礎代謝も上がり、何もしていない時間でもカロリー消費量が増え、脂肪がつきにくくなると言えます。
つまり「加齢と共に体重が増えてきた」という人の多くは、筋肉量も多く、基礎代謝が高い20~30代の時と「同じ食事」「同じ生活習慣」を続けているからです☆ 暴飲暴食しても太らなかった20代はボーナス期間と考え(笑)、30代以降は食生活、運動習慣の見直しをする必要があります。
もう一点、これは科学的データではなく、あくまで個人の感覚として、
- 30代→太りやすくなる
- 40代→生活の中で不調を感じる
暴飲暴食や運動習慣がない方は、上記のようなサイクルに入る方が非常に多いです。
これらのことから、30代からの運動習慣を私のトレーニングスタジオでは推奨しています。 肥満が「糖尿病」「心疾患」「脳卒中」など、生活習慣病の大きな要因になることは間違いありません。 運動を始めるのに遅すぎることはないですが、早ければ早いほどメリットがあります☆
筋肉量を上げるには、筋肉量の多い下半身のトレーニングから始めるのがオススメです。 寝たまま行なえる「ヒップリフト」から、まずはお試しください☆
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