健康経営(第4回)
社会保険労務士 江尻事務所(健康経営アドバイザー 江尻育弘(東京商工会議所・認定番号 19000112))沖縄県内でより多くの企業に「健康」について知ってもらい、取り組んでもらうことができれば、県内の労働環境の改善につながると考えております。(「健康経営について」を読む ›)
従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、健康に関して投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されています。
沖縄にやってくるプロのスポーツ選手のコンディションを管理されている株式会社ヘルスケアグループファルコン 代表取締役の磯谷貴之様に、ご専門である身体の健康についてコラムを寄せていただいております。3回シリーズの予定でしたが、好評につき延長が決定しました!また、8月28日には磯谷貴之先生を迎えてのセミナーを開催いたします!
連載第4回は「1日30秒から始める腰痛対策」です。
1日30秒から始める腰痛対策
厚生労働省によると、
・日本人の5人に1人が腰痛を抱えている
・腰痛を抱えている人の85%は原因不明である
と発表しています。
まずはじめに、腰痛の原因には大きく分けて3種類あります。
@突発性腰痛 ▶「重いものを持ち上げようとしたら腰を痛めた」「スポーツ中に転倒して腰を痛めた」
A慢性腰痛 ▶運動不足や日常の姿勢不良から徐々に腰が痛くなるケース
B脳機能の不具合 ▶いわゆる「ストレス」からくる腰痛
原因不明が85%という要因の一つとして、Bの「ストレスが原因の腰痛」が挙げられます。
この腰痛は腰自体には問題がないので ! 「レントゲンやMRI検査では異常なし」と判断されてしまいます。このことからストレス性の腰痛は「原因不明」と判断されてしまうことが多々あります。
ちなみに「ぎっくり腰」の原因の多くもストレスと言われます。
ストレス性の腰痛は「ストレス耐性の個人差」「生活習慣からの改善」「呼吸法の習得」など、 対処法が複雑且つ難解のため、今回はビジネスマンに一番多い、Aの「慢性腰痛」の対策に特化してご紹介したいと思います。慢性腰痛を抱えている方は、「座っている時間が長いときに腰が痛くなる」というケースが多いので、この解決策をご紹介したいと思います。
結論から言うと、「腰よりもお尻の筋肉をまずゆるめる」ことです。
デスクワークなどの座位姿勢はおしりの筋肉を硬くします。おしりの硬さは骨盤の位置をずらし、腰の筋肉を緊張させ、痛みにつながります。だからこそ腰痛の場合は、腰だけでなくおしりの硬さもとりたいのです。
【「座ったままできる」お尻のストレッチ】
腰の突っ張りの原因となるおしりの筋肉をゆるめることで、ストレッチ後は腰のスッキリ感を感じられると思います。デスクワークが続く際は、1〜2時間に1回このストレッチを入れることで、「腰痛対策」「正しい姿勢の保持」につなげることができます。
片足30秒、左右合わせてわずか60秒で終了するストレッチが、日々の腰痛対策へとつながります☆