健康経営(第5回)
社会保険労務士 江尻事務所(健康経営アドバイザー 江尻育弘(東京商工会議所・認定番号 19000112))は沖縄県内でより多くの企業に「健康」について知ってもらい、取り組んでもらうことができれば、県内の労働環境の改善につながると考えております。(「健康経営について」を読む ›)
従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、健康に関して投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されています。
沖縄にやってくるプロのスポーツ選手のコンディションを管理されている株式会社ヘルスケアグループファルコン 代表取締役の磯谷貴之様に、ご専門である身体の健康についてコラムを寄せていただいております。3回シリーズの予定でしたが、好評につき延長が決定しました!また、8月28日には磯谷貴之先生を迎えてのセミナーを開催いたします!
連載第5回は「ダイエットには運動?食事?」です。
ダイエットには運動?食事?
「年を重ねるごとに太ってきたから、今年こそは減量したい」
という方は非常に多く、私のスタジオにも多くご来店されます。
まず最初に言えることは、「運動指導」をするトレーナーという立場から見ても、減量は【食事が9割】と言えます。
「二の腕を引き締めたい!」
「ヒップアップしたい!」
という【シェイプアップ】には当然運動が効果的です。
しかし、
「体重を落としたい」
「体脂肪を落としたい」
という【ダイエット】には食事の改善が必要です。
ちなみに、
「痩せても二の腕のたるみがとれない」
「痩せたけど理想の体型とはほど遠い」
ということを避けたい方は、「運動」と「食事」を並行してスタートするのがベストだと思います。
食事の改善と言うと、今では「糖質制限」が一番認知されているかもしれません。
糖質を取りすぎると、エネルギーとして使われなかった糖質が体内で「脂肪」に変わり、それが体脂肪の増加、つまり「肥満」につながります。
脂肪を取りすぎるから脂肪になるのではなくて、糖質を取りすぎるから脂肪になるんですね。
そのため糖質制限は一定の効果を発揮してくれますが、 糖質(ここではブドウ糖という意味合いですが)はエネルギー源になるため、いきなり完全カットすると「だるさ」「やる気」の低下に繋がります。
そこで私たちのトレーニングスタジオで提案する糖質制限は【まずは「砂糖」「果糖」をカットすること】です。
砂糖は清涼飲料水やスイーツに含まれます、しかもかなりの量です。 そして血糖値をドン!と急激に上げるので、インスリンが大量に出て体脂肪の増加につながります。ちなみに清涼飲料水には平均20~30gの砂糖が含まれます、ビールの糖質はおよそ15~20gなのでビールより多いんですね。 ごはんを減らす、パンを食べない、と意識している人でも仕事の最中に飲むのは「砂糖入の紅茶、コーヒー、スポーツドリンク」という方は多いんじゃないでしょうか?
まずはここを「水」や「お茶」に変えるだけでもぐっと体重が落ちます。
次に果物に含まれる「果糖」。
果糖のデメリットは「エネルギーにならない(なりにくい)」糖分ということ。果物をよく食べる地域の人はふっくらとした印象がありませんか?
果物はあくまで「ご褒美」として考え、日常的にたくさん食べるのは控えたいです。
ビタミン、ミネラルをとれるメリットが果物にはありますが、野菜や動物性たんぱく質からも充分摂取できるので、減量中は控えたいですね。
この2点をいしきするだけでも原料がスムーズに進みます。
食事改善というと、「朝食」「昼食」「夕食」だけに意識がいきがちですが、間食やなんとなんく飲んでいる飲料水に、太ってしまう原因が意外と隠れています。
ここを改善することに成功してから、三食の改善に取り組めば良いと思います。
「食事量は減らさずに、主食は今までの半分にしておかず量を増やす」
「野菜から先に食べる。野菜を先に食べることで血糖値が上がりにくい状態になるため、体脂肪の原因となるイ ンスリンの分泌を抑えられる(=「ベジ・ファースト」と呼ばれる食事法です)」
など、食事改善も色々とポイントがあるため、これはまた別記事に書きたいと思います。
まずはストレスなくスタートしやすい「砂糖」「果物」カットからスタートするのをオススメします☆
沖縄にやってくるプロのスポーツ選手のコンディションを管理されている株式会社ヘルスケアグループファルコン 代表取締役の磯谷貴之先生を迎えてのセミナーを開催いたします!