今必要な人材開発 第三回「アサーション」

新年度がスタートし、新入社員の入社や異動など職場が変化する時期が来ました。

昨年から引き続きコロナの影響を受けて、入社式や新人研修などもオンラインなど形を変えて行なっている企業も多いようです。
このような環境のもと、どのように人材を育成していくか企業としても新しい課題が山積みになっています。
今回のコラムシリーズは、江尻事務所の組織開発ファシリテーターの河野が「今必要な人材開発」についてお伝えしていきます。第三回は「アサーション」についてです。

第三回「アサーション」

アサーションという言葉をご存知でしょうか?
私は客室乗務員時代にアサーションという言葉に出会いました。

アサーション(Assertion)
自己主張という意味の単語で、相手と対等な立場に立って自己主張するためのコミュニケーションスキルのことです。

航空会社では、安全運航という1つの目標に向かって様々な部署が携わっています。
権限を持つ機長や責任者に対して、自分の意見を主張することを躊躇してしまうと安全が脅かされる可能性があります。
そのため、多くの航空会社の教育でアサーションの考えが取り入れられており、アサーションを現場で実践することで安全運航を保っています。

私もCA時代には「先輩、勘違いしているかもしれない。でも言いにくいな…。」と思う場面はたくさんありました。
しかし「安全運航」という大きな目標に立ち返った時、何が一番大切か考えると「伝えること」を躊躇なく選択してきました。

航空業界以外においても見逃してはならない場面で、自分の意見を述べるか迷うことがあるはずです。
皆さんの周りでも意見を述べやすい方と、言いにくい方がいると思います。
その違いは何でしょうか?

言いにくいことを伝えるスキル、伝えてもらうスキルの両方を磨いていくことで、コミュニケーションの取りやすい職場環境を作りましょう!

アサーション

1.伝えるスキル

伝えるスキルを磨くことは、コミュニケーション能力の向上にもなります。
職場の人間関係だけでなく、お客様、プライベートでは家族や友人とも良好なコミュニケーションが取れることになるでしょう。

クッション言葉の活用

皆さんは、上司や先輩が間違っていることを伝える時にどのようなことに気をつけて伝えますか?

私がよく使う言葉があります。
「私の勘違いかもしれませんが、、、」
「もう一度確認してもよろしいですか?」
情報の整理、見直しをお互いにするための切り出し方をしています。

断り方、代替案の提示

上司(相手)からお願いされた時に断りにくく、ついついイエスマンになってしまいがちです。
相手からの依頼を断る時に、ぜひ代替案を提示してみましょう。

2. 伝えてもらうスキル

伝えるスキルだけでなく、伝えてもらうスキルも大事です。部下や後輩が主張しやすいような雰囲気を作りましょう。

挨拶でコミュニケーション

CA時代には毎回初対面のメンバーと乗務するため、短時間でお互いを信頼し合える挨拶でコミュニケーションを取っていました。
この挨拶が上手くいかないと、業務上のコミュニケーションが円滑にいかないことが多い傾向にありました。
挨拶は「相手の存在を認めている=承認」の第一歩です。
1日の始まりや人間関係を構築する上でとても重要な挨拶。心を込めて、タイミングを逃さず行いましょう!

事前に苦手箇所を伝える

例えば部署異動してきたばかりの上司は、後輩から教わることも多いはずです。
その時に予め「今回は〇〇が初めてなので、遠慮なく教えて下さい。」などと伝えておくことで、後輩や部下も意見しやすくなります。

ここでのポイントは漠然と伝えるのではなく、◯◯に関してと絞っておくことで相手も言いやすくなります。

意見(主張)をしてもらえたことへの感謝

意見を出してもらえるということをプラスに受け止めましょう。
自分の意見やアドバイスを素直に受け止めてくれた時、相手は信頼を寄せることにも繋がります。
そして意見を出し合うことで上司と部下の双方が素晴らしいパフォーマンスを発揮し、会社にとっても利益をもたらせます。

3. アサーションの事例

まず、アサーショントレーニングでのコミュニケーションのスタンスを紹介します。

I am OK!私もOK
You are OK!あなたもOK
自分も相手も肯定し承認します。
そして、お互いを認めた上で自己主張します。

自己主張ではIメッセージを使います。

Iメッセージとは主語が私。
Youメッセージとは主語があなた。
分かりやすく例で説明します。

(例)部下が無連絡で遅刻してきた状況
 Youメッセージ
「(あなたは)出社が遅い。(あなたは)遅刻するなら連絡してよ。」

Iメッセージ
「(私は)来ないのか心配になった。(私は)出勤中に何かあったのかと心配になるから、連絡をしてくれると(私は)助かる。」

Iメッセージで話すと、自分の気持ちや考えが明確に伝えながらも柔らかい表現ができます。You メッセージだと相手への批判が強くなり、すんなり受け入れてもらえない場合があります。
とくに新入社員が業務上で「報告連絡相談」がなく、どのように改善させればいいのか上司として伝え方を悩むことはありませんか?
なぜ上司が困っているのかIメッセージを活用して是非伝えてみてください。
伝え方ひとつで、相手の行動や理解度は確実に変わります。

Iメッセージで互いに良い影響を与えるコミュニケーションを取りましょう。

江尻事務所では、マナーを土台とした様々なコミュニケーション研修があります。
社内のコミュニケーションが円滑にいくことでモチベーションの向上と共に生産性も上がります。 研修についてお気軽にお問い合わせくださいませ。

‹ 今必要な人材開発 第二回「オンライン上でのマナーについて」を読む

「職場で活かせるアンガーマネジメントスキル」を読む ›

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