求人票作成のツボ(第3回)
求人票作成のツボ(第3回)

ハローワークでの求人を専門とする社会保険労務士 五十川将史氏の著書をもとに、10月から12月にかけて計3回、ハローワークでの求人のコツを一部紹介していきます。

社会保険労務士 江尻事務所
上江田晋作

事業内容は”応募者”がどんな会社かイメージできること

前回、「求職者」の視点を意識することをご説明しました。事業内容を記載する際にもその視点が必要になります。求人への応募をする人たちが何を気にしているのか、五十川将史氏は次のように述べています。

”事業内容欄は、ただ単に業種がわかればよいというものではありません。求職者は同業他社の求人票を横に並べて検討しているのです。その会社ならではの個性が表れているような紹介文にすることが理想です。” (『ハローワーク採用の絶対法則 0円で欲しい人材を引き寄せる求人票の作り方』誠文堂新光社 五十川将史著)

転職経験のある人ならわかるかと思いますが、求職者は実際に会社へ応募する前に、ある程度まで数を絞り、比較し、どちらが自分にとっていい会社かを選択します。それゆえに、その会社のイメージが具体的に湧かないと、応募することもないかもしれませんし、面接を受けた際に「思っていたのとは違う」と辞退してしまうことも考えられます。
自社で販売している商品や特徴、実績などをイメージできるように書く必要があります。

求職者が求人票のどの項目を最も見ているかを知ること

求人票における注視時間(全体)求職者は求人票を見るときにどこを重点的に見ているのか、独立行政法人労働政策研究・研修機構が調査を行なっています。一番高いのが「仕事の内容(18.05%)、次いで「就業時間(8.99%)」、「就業場所(6.40%)」、「休日等(5.38%)」、「所在地(4.53%)」と続いています。(立行政法人労働政策研究・研修機構 労働政策研究報告書No.147から)3位に休日等が入っている点からは「お金よりもプライベートを充実させたい」という最近の若者の動向が見えてきます。

仕事の内容は重要ですが、その仕事の内容をそのまま箇条書きなどで書くと、かえって逆効果になることがあります。単なる作業になり、魅力が欠けてしまうのです。

”募集する職種や採用後の業務を変えることはできなくても、以下のような視点で仕事の内容の本質や価値を見出して、求人票の中で、自社の欲しい人材像を訴えていけば、自分自身がその会社で行き来と仕事をするイメージを与えることができるでしょう。

  • 仕事のやり甲斐や面白み
  • 仕事が生み出す価値や貢献
  • その仕事によりどんな人たちに、どう喜ばれるのか
  • その仕事がないとすれば、社会にどんな問題がおこるか

” (『ハローワーク採用の絶対法則 0円で欲しい人材を引き寄せる求人票の作り方』誠文堂新光社 五十川将史著)

最近は人手不足を解消するために賃金相場が上がっている傾向も見られます。資本に余裕のある会社はそれでもよいのかもしれませんが、やはりそれだと限界がありますし、お金で選ばれるとまたさらによい条件の会社へ流出してしまうでしょう。そうならないためにも、やり甲斐や価値に重点を置いて、それらを重視している人材に来てもらう方が長い目で見てもいいと思います。

‹ 求人票作成のツボ 第2回を読む

ハローワーク採用の絶対法則『ハローワーク採用の絶対法則 0円で欲しい人材を引き寄せる求人票の作り方』誠文堂新光社 五十川将史著